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精神科とか、心療内科という看板を掲げるためには、対症療法としての薬学の知識を持って資格を取らなければなりません。
それは、心の病を根本的に治療するための知識や資格ではないのです。
日本の官僚的発想なのでしょうか?
それとも業界の利権の問題なのでしょうか?
いずれにしても、日本では欧米のように臨床医としての精神分析医の地位はまだ確立されていないようです。
それは研究室での研究の範疇のものとされています。
また一方で、カウンセラーとしての資格は、医師としての資格とは別であり、鍼灸師や整体師などと同等に扱われているようです。
したがって日本でよいカウンセラーにめぐり会える確立は、極めて低いと言わざるを得ません。
うつなどの心の病は、その病に至る原因によって治療方法も異なるので、一概には言えませんが、精神的な急激なショックや、長い期間にわたる精神ストレスによる場合の多くは、医薬品による治療では完治は難しく、精神分析などの心理療法の手法によるのが適切であると思っています。

カウンセリングと精神分析、夢分析

フロイトが創始し、その弟子だったユングやアドラーが分派して広めた精神分析は、科学とは別の分野とみなされていますが、カウンセリングの一つの手法として今でももちろん研究され続けています。
つまり、カウンセリングと精神分析は、その手法において同一線上にあり、特に区別はされていません。

いずれも「無意識」の領域に光を当てながら、心の負担を取り除こうとするものであり、簡単に言い換えるならば、心の水先案内人とも言えます。

実際に臨床場面では、多くの「症状」や「悩み」が、精神分析で心の深層部分にある本当の原因を知ることによって解消されています。
「本当の自分らしさ」とか、「自分のもっている可能性」など、人は自分のことについては意外と知らないものです。したがって、「症状」や「悩み」がない人にも、精神分析は試してみる価値はあると思います。その過程で垣間見えてくる自分の嫌らしい面や、汚い部分にも目をそむけずに頑張ることによって、不思議とそれが、いやなものではなくなってきます。

夢分析では、同じような夢でも、それを見た人の置かれている状況や、過去の経験、そして連想によって、その人なりの意味があると考えられます。
夢分析は、分析家の手助けを借りながら、基本的には本人がやる作業です。本人が自分でしっくり来る解釈にたどりついたとき、そこに無意識と意識のつながりができますから、それに応じて夢の内容もだんだん変化してきます。

分析家(カウンセラー)の選び方
精神分析は、分析家と、分析を受ける人との心の奥深い部分での共同作業ですから、「分析家との相性」というのが、とても重要になってきます。

そういう分析家を見つけるために、複数の分析家に会ってみることは少しも悪いことではありません。誰に対してもしっくり来るようなオールマイティな分析家はいないと考える方が自然です。
カウンセリングをお考えになる方には、ぜひ、自分にぴったりくるカウンセラーを選ぶために、複数のカウンセラーに会ってみることをお勧めします。


〈いろいろな心理療法〉
心理療法というのは、たとえ病気といえないまでも、情緒的な問題を抱えている人や自分の生き方に疑問を抱いている人々に、心理的な方法やコミュニケーションを通して側面から手助けすることです。

心理・精神療法にはさまざまな種類があります。
たとえば、表現的療法(カタルシス法や、遊戯療法、芸術療法など)、支持的療法、洞察的療法(精神分析療法、来談者中心療法、催眠療法など)、訓練法(森田療法、自律訓練法、行動療法、認知療法など)です。

〈新しい心理療法〉
最近では従来の心理療法とは異なる新しい療法が登場しています。目を動かしてトラウマを解消するEMDR、タッピングで不安や恐怖を取り除くTFTなどがそれにあたります。

TFTについて簡単に説明すると、一度何かに恐怖感を覚えた人が、それ以来同じことに恐怖を感じてしまいます。その人が「それが怖い」と思いながら、決められた順序で身体の経路上に存在する特定の治療ポイント(つぼ)をたたくと、それだけでそのことへの恐怖が消えてしまうというものです。

TFTはトラウマ、不安、依存、恐怖、うつ、怒り、強迫観念、罪悪感、身体の痛み等に効果があるとされています。


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