マクロビオティックに生きる
マクロビオティックな食事で、心と身体と環境の健康を!

風邪

古くから、風邪には様々な民間療法が勧められています。
風邪は万病の元と言われるように、発熱や頭痛、咳、のどの痛み、鼻水などの諸症状を伴うものを総称して「風邪」と呼んでいますが、原因はバラバラであり、症状を緩和するために医薬品に頼っても完治しない場合もあります。
軽い場合は、本来ヒトが持つ抵抗力を高めるために睡眠をとったり、精のつくものやビタミンBやCを含む食品を摂ることによって次第に回復しますが、重大な病気が背後にある場合には気をつけなければなりません。


インフルエンザのように、一般的には風邪の原因のほとんどはウイルスによって起こり、ウイルスを退治するために根本的に体の抵抗力をつけることが大切です。
抵抗力を養うには、安静・保温・栄養補給が最も必要となります。 風邪の時には「いつもに比べて食欲がない」ことが多いのですが、だからといって食べないのではなかなか回復しません。
風邪を引いてしまったら、免疫力を上げて風邪に打ち勝つことが大事で、そのためには、すぐエネルギーになる炭水化物・糖質と、代謝を高める蛋白質をたっぷり摂ることが必要です。
このとき、働きを手伝うビタミンB群を一緒に摂ることも忘れてはいけません。
また、ビタミンCには白血球の働きを高めて免疫力を高める働きがあります。
風邪の時は、通常の所要量より多く、100〜200mgくらいのビタミンCを摂ることが望ましくなります。
ビタミンA・β−カロチンは喉や鼻の粘膜を保護してくれる働きがあります。
不足すると、鼻や喉の粘膜が乾燥してウィルスが侵入しやすくなります。
熱がある時は、普通の時より蛋白質の分解が進むので、消化の良い蛋白質をしっかり摂ることが必要です。
体温が1度上がると、2倍の蛋白質が分解され、熱が高くなればなるほど普段よりたくさんの蛋白質が必要になります。
また、熱があるときには、十分な水分補給も忘れずにしてください。

風邪に効く食品
☆長葱・・・・・辛み成分のアリシンの作用で血行を促進し体を温め疲労回復に効果があります。
また、アリシンはビタミンB1の吸収を高めて、疲れを癒す働きがあります。
白い部分は「葱白」と言って漢方でも風邪に効果があることで知られています。
葉の緑の部分は、β−カロチンやビタミンCが豊富です。
☆生姜・・・・・生姜の辛みや香りの成分のジンゲロンやショウガオールには、胃液の分泌を促進させ消化を助ける健胃・整腸作用のほか、発汗・保温の作用があるので、風邪の引き初め、寒気がするとき料理に入れたりすり下ろして熱湯に溶いて飲むと体が温まります。
喉が痛い時には、大根下ろしと卸生姜を熱湯で溶いて一日2〜3回飲むと、消炎作用によって痛みが和らぎます。
生薬にも使われるしょうがには、汗を出して体をあたためる作用が。毎日の料理に生かせば、体質改善の助っ人になるはず。ねぎのみじん切りに、すりおりした根しょうが、梅干しを入れて熱湯を注いで飲むとかぜにも効きます。
豚肉や羊肉などをにんじんやピーマンなどの緑黄色野菜と一緒に焼いて、生姜やにんにくをおろしたものと一緒に食べると血行もよくなり、良質のたんぱく質やビタミン類の働きで抵抗力を高め、風邪に対する自然治癒力を高めます。
豚肉は牛肉と比べると約10倍のビタミンB1が含まれており、その供給源としては最適な肉類と言えるでしょう。
だからと言って食べ過ぎると、疲労のもとになるピルビン酸が増え、体内の水素と結びついて疲労物質の乳酸がたまります。
クエン酸を多く含むレモン等と一緒に摂ると、ピルビン酸はクエン酸に変化し、エネルギーに変わります。
豚肉に含まれるタンパク質は、もも肉100g分のタンパク質を他の食品に換算すると卵なら2個、牛乳では700mlに相当します。

主な栄養素
ビタミンB1、ビタミンB2、たんぱく質、ナイアシン
効用
疲労、神経過敏、咳、虚弱体質 「うめは三毒を断つ」といわれます。
三毒とは、食べ物・血液・水の毒です。
梅干しを食べたときはもちろんですが、想像しただけでも唾液が出てきます。
唾液に含まれる酵素には変異原性物質の作用を抑制する効果があります。
梅肉エキスには強力な抗菌作用が認められています。
梅肉エキスは、青うめの果肉をすりつぶし、加熱濃縮して煮詰めて作られる液体です。
梅肉エキスの抗菌作用はクエン酸によるもので、腸内で胆汁酸との相乗効果で、多くの悪性細菌に対して抗菌作用を示すと考えられています。 


また、梅肉エキスや梅仁(種子)には抗変異原性作用があり、その有効成分はオレイン酸やリノール酸などの脂肪酸であることが示されています。
うめが血液の毒を断つことも、血流を直接調べることにより明らかになってきました。
クエン酸やリンゴ酸には血液をスムーズに流す効果があり、さらに 梅肉エキスからはムメフラールという血流改善に有効な成分が見つかっています。
梅干しを捕りすぎると塩分過多になると心配するかもしれませんが、最近では減塩梅干しが増えています。
それでも気になる人は、梅酒や梅ジュースの利用がおすすめです。
クエン酸、リンゴ酸などの有効成分が効率的に抽出されていますし、抗酸化性があることもわかってきました。
最近、梅酒からα−トコフェノールと同程度の抗酸化性を持つ、リオニレシノール(リグナン類)という成分が見つかっています。


風邪は、引き初めが肝心!
消化がよく体が温まる料理が一番です。
からだが暖まれば、血液の循環がよくなり粘膜が修復され、免疫力も高まります。
温かい芋や野菜のスープなどはお勧めです。

☆葱のお粥・・・・米を火に掛け沸騰したら弱火にして、3cmくらいに切った葱とおろし生姜を加えて10分ほど煮る。
※ 葱と生姜によって発汗作用が高まります
☆春菊の白和え・・・・熱湯で茹でた春菊を2cmに切ってだし汁をかける。しらす干しをサッと水洗いしておく。
豆腐を湯のなかで崩し布巾で絞る。
ゴマを擦り、豆腐を加えさらに擦り、砂糖・薄口醤油・塩を加え調味し、春菊としらすを和える。
※ 効用のある春菊に豆腐の蛋白質をプラスして風邪対策の一品!
☆白身魚の生姜あんかけ・・・・白身魚と3cmに切った葱をサッと塩と酒を振って蒸す。
鍋にだし汁と醤油・砂糖・塩を入れて煮たせ、水溶き片栗粉を加えてさらに煮たせ、生姜の卸し汁を混ぜる。
器に盛り、あんを掛けて卸し生姜を添える。
※生姜と葱の効能と消化のよい蛋白質の補給に!
☆カリフラワーのポタージュ・・・・厚手鍋にみじんに切った葱をバターで炒め、小房に分けたカリフラワーを加えてスープで約20分くらい弱火で煮る。
それを裏ごしかミキサーにかけ、牛乳を加えて温め、塩・胡椒で調味し、器に盛ってパセリとゆで卵のみじん切りを飾る。
※ ビタミンCの多いカリフラワーをたくさん摂ってウィルスをやっつける!
☆キンカンのミツ煮・・・・よく洗ったキンカンを楊子で穴をあけ弱火で30分ほど煮てから 1.5〜2倍の氷砂糖を加え煮詰める。
煮汁もお湯で溶いて飲むと良い。
※ キンカンの皮の部分はビタミンCが豊富!
☆梅干しの黒焼き・・・・梅干し2個をフライパンに入れて空き缶をかぶせ、煙が出なくなるまで弱火で蒸し焼きにし、そのまま冷やし粉状に砕く。
それを湯飲み茶碗に入れて黒砂糖小匙2と熱湯を加えて熱いうちに上澄みを飲む
※ 解熱・咳止め・痰切りの効果!
☆ニンニク・・・・ニンニクの臭いのアリシンが強い殺菌作用を持っているので風邪のウィルスを体内で退治する働きをしてくれます
☆カリン・・・・・カリンの実にはリンゴ酸・クエン酸・タンニン・サポニンなどが含まれ、咳止めや疲労回復に効果があると言われます。
☆ビワ・・・・・咳が止まらないときや熱で喉が乾くときに、生のまま食べると効果があります。
☆春菊・・・・・β−カロチン・ビタミンCを多く含み、香りの成分のベンツアルデイドは胃腸の働きをよくし、痰を止め咳を鎮める働きがあります。
その他のビタミンB1・B2・E・カルシウム・鉄・カリウムも多く含みます。
☆他にも梅干し・カボチャ・大根・玉葱・ニラ・パセリ・キンカン・葛・らっきょう・梨・ザクロ・南天の実など