マクロビオティックに生きる
心と身体と環境のバランスと健康にマクロビオティック!
マクロビオティックの基本・なぜ、陰陽か?

マクロビオティックは、日本古来の食生活の優れた健康維持効果に着眼した、ダイエット『(品質・成分・健康への影響などから見た)飲食物, 食品, 食餌(しょくじ)、((通例a〜))規定[特別]食;食餌療法,ダイエット,制限食,減食:英和辞書より〜』の食事療法を中心に据えた考え方、生き方のことを言います。
そしてその食事療法(食養)は、人それぞれの体質、症状に合った食品、食材の選び方、調理の仕方、食事の摂り方、生活の仕方などを指導するものであり、すべての人に画一的なものを薦めるものではありません。
食事療法を中心に〜というのは、マクロビオティック自体は身体の健康のための食事のみならず、心の健康、環境の健康をも含めて考えているからです。
そのために東洋哲学の「陰陽」という思想を枠組みの中心にして、宇宙の成り立ちや法則までも考え、そのルールの中で素直な生活をすることが、マクロビオティックが指差すところであると説いているのです。
しかし東洋のこの考え方は説明するのが非常に難しく、様々な例を引き合いに説明しようと試みられてきましたが、そのことがいっそう事を難しくし、非科学的と見られる原因ともなっています。
したがって、ここでは「陰陽」の調和をそういった哲学や科学的な説明とは切り離して、単純に身体のバランス、心のバランス、栄養のバランスを保つことと考えることにします。

病気のほとんどの場合は、身体の内外のバランスを崩すストレスから来るものと考えられています。
バランスの悪さから受けるストレスをなくすことが出来れば、あらゆる病気の回復を格段に早めることが出来ます。
心や身体の健康に関するすべてに、普段の食事が大きく係わっています。
動物には、肉食、草食、雑食とありますが、本来雑食の人間であっても、一人ひとりの体質を見ると千差万別であり、ある人は肉類を受け付けない体質の人もいますし、その逆の体質の人もいます。
ただし、それもあまり極端な場合は、やはり病気、あるいは未病と分類されるべきでしょう。
どちらの場合も、マクロビオティックの食養療法に従って徐々に体質を変えていく必要があるかもしれません。
なぜ、わざわざそこまでして体質を変える必要があるのかというと、マクロビオティックは身体のバランスを保つことによって健康を維持し、心のバランスを保ち、正しい判断力を身につけ、つまらないことに腹を立てて争いを引き起こすことを避けようというのが眼目だからです。
どちらかに極端に偏った体質もよくないと考えられています。
偏った食事のとり方は、偏った体質を作り、それはやがて偏った考え方をするようになるというのがマクロビオティックの考え方です。

世界中の人がそれぞれに偏った考え方をすると、そこには深い溝が出来、決して溶け合うことが出来なくなり、お互いに理解することも出来なくなり、やがては戦争へとひた走ることになるでしょう。
世界中の戦争のほとんどは、お互いの「無理解」か「欲」によって発生しています。
欲というのは、他人に対する配慮、環境に対する配慮、将来に対する配慮に欠けた、つまり完全なエゴから生まれるものです。
そして、そうしたエゴは思考力の欠如、正確な判断力の欠如から出てきます。
ものを見る目に曇りがあっては正しい判断が出来ません。
人は目に入るものから得る情報が最も多いと言われています。
澄んだ鋭い目を持って正しい判断力を身につけるには、健康な身体と心が必要であり、それは毎日の食事に大きく影響されるというのです。

玄米食を中心に、栄養のバランス、取り合わせ、調理方法などを総合的に考えて規則正しい食事をすることによって、人は心も身体も健康を維持することが出来ます。
それは、身体の内外、心の内外、栄養、生き方・・・、すべてにおいてバランスが最も重要だという考え方です。
健康一つとっても、食事のバランスを崩すことで、生活習慣病といわれる種々の病気を患ってしまいます。

身体に必要な栄養素と、そのバランス、食べ合わせについては別に記載していきますが、マクロビオティックでいう陰陽の調和とは、栄養のバランスも含めた全体的なバランスが大切と言っているものと思います。
人の体質や食物を陰陽に分ける考え方は元々の中国の陰陽にはなく、後の日本人が正しい食事の摂り方を説明するために便宜的に分類したものであり、特に明確な根拠があるものではありません。
むしろ無理に分類しようとして矛盾が生じてきているところもあります。
そこのところを誤解しては、せっかく食べ物に気をつけていても、健康を害することもあれば健全な成長を阻害することも起こりえます。

病気で苦しんでいる人と、赤ちゃんをお腹に抱えた妊婦や生まれたばかりの赤ちゃんは違うということを理解すべきです。
人によって、また同じ人でも年齢やそのときの状態など、様々な要因によって体質が変わり、重点的に摂るべき食材、栄養が少しずつ変わってきます。
誰にとっても、どんなに食べてもよい食材はなく、その逆に絶対に食べてはいけない食材もありません。
薬も飲みすぎれば毒になります。
そのときの自分に一番合った食物を、適切な量だけ摂るようにしなければいけません。
そうすることによって、人は健康な身体を得ることができ、身体が健康になれば心も健康になり、心が健康になれば正常な判断が出来る能力が身につくと言っています。
桜沢如一は、その能力を持つことを、「魔法のめがね」を手に入れると言っています。