マクロビオティックに生きる
マクロビオティックな食事で、心と身体と環境の健康を!
糖尿病  

おいしいものばかり食べていると糖尿病になると言います。
甘いものや、脂っこいものばかり食べていると肝臓に負担がかかり、やがて味覚が麻痺してきて、さらに味の濃い、こってりしたものを求めるようになりますが、それを続けると、代謝障害を引き起こし、糖尿病になっていきます。
一度、この病気にかかると、なかなか治りにくく、辛い食事制限の日々が続きます。

正常な量の糖分や脂質、こくなどをおいしく感じるように舌を鍛えてみませんか?
粗食は意外とおいしいものです。
昔ながらの、梅干、納豆、生卵、海藻類の味噌汁、穀物、漬物、干し魚などで充分栄養が摂れますし、おいしい食事が出来ます。
ただし、栄養のバランスも考える必要はあります。
乱れた体質を回復するために、短い期間、粗食で身体を引き締めるのはいいですが、健康になったら直ちに肉類も含めた糖質・脂質・たんぱく質・繊維質・ミネラルのバランスのよい食事をしましょう。
特に成長期の子供や母親の胎内にいる胎児、それにその母親は充分に栄養を摂る必要があります。
最近では子供のうちから糖尿病になるケースも増え、その場合は食事制限しなければならなくなりますが、普段から脂質や糖分を摂り過ぎないようにしなくてはなりません。

最も気をつけなければならないのは、ジュースやお菓子、ファーストフードなどです。
これらにはたくさんの食品添加物が使われているだけでなく、脂質や糖分が多く含まれ、同時に食べることで、よりコレステロールが溜まりやすくなります。
糖尿病と食事
糖尿病は、インスリンの作用不足によっておこる代謝障害による疾患です。
食糧不足が問題となっていた終戦直後には、ごくわずかでしたが、最近では成人の7人に1人が糖尿病(糖尿病予備軍も含む)と言われるようになっています。
私たちが成長し日々の活動を行うためには、大きなエネルギーを必要とします。エネルギーの源は栄養豊富な食べ物で、食べ物をエネルギーとして利用するにはインスリンと呼ばれるホルモンが重要な働きをしています。
このインスリンを作り出しているのは膵臓で、普段はあまり意識されない内臓ですが、膵臓がインスリンを十分作り出すことができなかったり、インスリンが十分あっても有効に働かないために、血液中の糖をエネルギーとして利用できなくなるのが糖尿病です。

日本では、インスリンがあっても臓器・組織において有効に働かない糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)患者は、40歳以上の人の約10%にもなるといわれています。
さらに、血液中にインスリンがあっても作用しないと、膵臓は インスリンが少ないと判断し、インスリンを作りすぎてしまうので、高インスリン血症になりやすく、高脂血症、高血圧の発症にも関係すると考えられています。

糖尿病は、遺伝との関係が大きいのですが、それに食糧事情や運動不足・ストレスなどの環境要因が関与して起こる疾患と考えられています。
現在のように糖尿病が増加したことは、社会の複雑化に伴うストレスの蓄積や食生活の変化、運動不足などが深く関わっています。また、糖尿病と肥満との関係も深く、成人の糖尿病の8割が肥満をかかえています。

糖尿病の診断基準
空腹時血糖値 正常域 110mg/dl未満
75gGTT2時間値 正常域 140mg/dl未満
●両者を満たすものを正常型とする
空腹時血糖値 糖尿病型 126mg/dl以上
75gGTT2時間値 糖尿病型 200mg/dl以上
HbA1c(ヘモグロビンA1c) 糖尿病型   6.5%以上
●いずれかを満たすものを糖尿病型とする ●随時血糖値200mg/dl以上も糖尿病型とする

★糖尿病は大きく分けると2つのタイプに分類されます★

I型ーインスリン依存型糖尿病
II型ーインスリン非依存性糖尿病

インスリンというのは膵臓から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞がエネルギーとして利用するときに必要とされるホルモンです。 インスリンがうまく作用しないと、利用されないブドウ糖が血液中に停滞し、そのブドウ糖が一定量以上になると腎臓から尿に漏れて「糖尿病」といわれるわけです。

I型ーインスリン依存型糖尿病とは、主として膵臓から分泌されるインスリンの絶対量が不足して起こる糖尿病で、外からインスリン補給を必要とします。
II型ーインスリン非依存型糖尿病は、分泌されるインスリンの量は必ずしも少なくはないのに、なんらかの原因で十分に作用しないために起こる糖尿病で、多くはII型の糖尿病です。
どちらのタイプも食事療法が重要で、食事と運動によるコントロールをしっかりおこなうことが必要です。
大事なことは、適正なエネルギー量を守ることです。
私たちが生命を維持していくために、あるいは活動していくために、一日にどれだけのエネルギーが必要かということは、その人の体形や体質、活動量によって違ってきます。
余分なカロリーを摂りすぎると体内に脂肪となって貯えられ、肥満の状態を招きます。
エネルギーは摂りすぎても不足しすぎても、健康や活動力に影響します。
正しいエネルギー量の摂取を守りましょう。 

糖尿病の人が食事療法をおこなう場合、摂取エネルギーは、その人の検査データや身体・年齢・活動強度などから、医師が指示するエネルギー量ですが、一般的には、一日の必要エネルギー量は次のように算出します。

標準体重(kg)×生活活動量
  ※標準体重は・・・・ 
身長(m)の2乗×22

  ※生活活動量は・・・・・
生活活動が軽いとき(1)20〜25kcal
生活活動が中程度(2) 25〜30kcal
生活活動がやや重いとき(3) 30〜35kcal

バランスのとれた食事を
バランスの摂れた食事とは、糖質・蛋白質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維を欠かすことなく摂取することです。

糖質・蛋白質・脂質は、私たちが活動していく源となる栄養素で、それらを体の中にとりこんだり、体の働きを円滑にしたりするにはビタミン・ミネラルが欠かせません。
それらの栄養素をまんべんなく摂取するように心掛けましょう。

それに加えて、食物繊維を摂ることは食後の血糖値が急激に上昇することを防いでくれる働きがあり、合併症の予防に繋がりますので、食事の度に摂取を心掛けましょう。 最近は糖尿病から来る腎臓障害や動脈硬化がふえてきています。
腎臓への負担を軽くするためにも、蛋白質ばかりに片寄りすぎる食事はなくし、動物性の脂肪を少なめに制限し、植物性脂肪や魚油を摂ることも必要です。

主に糖質を含む食品(1群)
★穀類
★芋類
★豆類
★糖質の多い野菜(カボチャなど)
★果物 主に蛋白質を含む食品(2群)
★魚介
★肉
★卵・チーズ
★大豆とその製品
★牛乳と乳製品

主に脂肪を含む食品(3群)
★油脂
★多脂性食品

主にビタミン・ミネラルを含む食品(4群)
★野菜
★海藻 ★きのこ
★こんにゃく

調味料
★味噌
★砂糖
★みりんなど

果物によるインスリンの働きに関する実験によると、もも、りんご、すもも、ぶどう、あんずの5種類の果実抽出物を使い、細胞分化を促し、新しい小さな脂肪細胞を作り出す作用と、インスリンを加えた脂肪細胞への糖の取り込み作用に対する効果を調べたところ、特に、ももに顕著な効果があるという報告があります。
この二つの作用が強いと、脂肪細胞の代謝が活溌となり、インスリンの働きが良くなることが期待されます。
規則正しく摂る
同じ量の脂質や糖分などを摂取していても、食事の時間が不規則だったり、食事の回数が少なかったりすると体内に脂肪として貯えようとする働きが強くなってしまいます。 それに加え、朝食は一日の活動の源となる食事で、脳の働きを円滑にするためにも大切な食事です。
朝食・昼食・夕食は規則正しく摂るようにしましょう。