マクロビオティックに生きる
マクロビオティックな食事で、心と身体と環境の健康を!
コレステロール・高脂血症・動脈硬化

中性脂肪の一部にコレステロールが含まれ、動脈硬化症に大きく関わります。
食事療法や運動療法を行わないと心臓病や脳卒中に発展する恐れがあります。

内臓脂肪や血管内に溜まる中性脂肪は、自覚症状がなく、外見からも分かりにくいものですが、食事の改善と軽い運動で簡単に減らすことが出来ます。
コレステロールは主に脂質の摂り過ぎによって血液内に溜まりやすくなるもので、善玉コレステロールと悪玉コレステロールとに区別されています。
この呼称が時々誤解を招くことにもなりますが、悪玉コレステロールと呼ばれるものも、実は人の身体にとって不要なものではないのです。
どちらも必要なコレステロールなのですが、悪玉コレステロールと呼ばれるものは、「摂りすぎると悪さを働く」、ということで悪玉コレステロールと呼んでいます。 コレステロールには善玉(HDL)、悪玉(LDL)の2種類があります。
HDLコレステロールは組織や血管に余ったコレステロールを肝臓に戻して動脈硬化を防ぐ働きがあることから、善玉を呼ばれています。
逆に、LDLコレステロールは多すぎると血管壁に沈着して動脈硬化を引き起こす原因となるので悪玉と呼ばれるようになったのです。
したがって、脂質を摂る時は、それを分解しやすくするものと一緒に摂るようにするとか、摂取量を限度内に収めるようにする必要があります。
近代のマクロビオティックでは、あまり果物やイモ類を勧めていませんでしたが、むしろ果物やイモ類、豆類の中にこそ脂質を効率よく分解する成分が多く含まれています。

血管、特に体の各組織へ新鮮な血液を運ぶ動脈は、強く弾力性に富んでいることが望ましいのですが、血液中にコレステロールや中性脂肪が多くなり、血管壁に溜まってくると動脈は弾力性をなくし血管が狭くなり硬くもろくなります。
この状態を動脈硬化といいますが、これが脳梗塞や心筋梗塞などの循環器の病気の原因となり、体に障害をもたらし、命を縮めるきっかけとなりますので、食事や運動により防ぐことが必要となります 。

動脈硬化を引き起こす容疑者 容疑者A:老化 動脈硬化は老化現象の一種ですが、一部の動脈だけに起こるものではなく、ある臓器の血管が動脈硬化を起こしていれば、全身の動脈硬化が進んでいる、と考えられます。
容疑者B:悪玉コレステロール 動脈は本来、弾力性があり、強い圧力で血液を送られても何ら問題はありません。
しかし、血管の内側(内壁)にコレステロールなどの脂肪がたまって厚くなってくると、血管の内径は狭くなり、さらに血管壁ももろくなってきます。
すると、血液の流れが次第に悪くなり、脳や心臓など、いろいろな臓器の働きが悪くなってしまうのです。
容疑者C:炎症 老化、コレステロールの過剰摂取は、たしかに動脈硬化の犯人に違いありません。
でも、黒幕的な存在ともいえるのが、じつは動脈の炎症なのです。
炎症発生と拡大の仕組みには、まず第1段階として、 酸化LDLが登場します。
血液中にだぶついたLDL(悪玉コレステロール)は、活性酸素と呼ばれる悪玉酸素によって酸化されます。
これを酸化LDLと呼びます。
第2の段階では、免疫細胞対酸化LDLと免疫細胞の戦いが始まります。
酸化LDLは、人間の体にとっては異物(敵)です。敵を排除するために、体の防衛隊ともいえる免疫細胞(単球やリンパ球など)が、酸化LDLが沈着している血管内皮細胞に集まってきます。
そこから、免疫細胞対酸化LDLの戦いが始まり、炎症が起こっていくのです。
かけつけたリンパ球などの免疫細胞は、血管内皮細胞とゆるく接着します。
酸化LDLによって炎症を起こしている場所では、細胞を刺激するサイトカインなどの物質が分泌されています。
そのサイトカインがまた曲者なのです。
第3段階で、LFA-1分子とICAM分子が手を取り合って結合します。
サイトカインは、リンパ球などの免疫細胞と血管内皮細胞を刺激します。
すると、免疫細胞からLFA-1と呼ばれる分子が多く出てきます。
多くのLFA−1とICAM分子が手をつなぐことにより、多くの免疫細胞が血管内皮細胞と結合することになるのです。
この結合が、また不幸を招いてしまうのです。
そしていよいよ最終段階で、炎症反応が拡大していきます。
免疫細胞のLFA-1、血管内皮細胞のICAM分子、この2つの手がいくつも結びつくと、サイトカインなどのさまざまな刺激物質がさらに分泌されます。
分泌された刺激物質は免疫細胞を次々と呼び集めて、結果的に血管内の炎症反応が拡大していくのです。
このようにして、慢性的に炎症反応が生じることで、徐々に血管の組織が硬くなり、動脈硬化が進行していくのです。
簡単にいえば、慢性炎症を繰り返した湿疹部分の皮膚がかたくなるのと同様に、血管も炎症を繰り返せば硬くなり、動脈硬化が促進してしまうということです。 動脈硬化を予防するには、次の2つのことが大事なのです。
●コレステロールの過剰摂取に気をつける
●血管内に炎症を起こさせない。
つまり、LFA-1を抑える この2つのことが大きなポイントなのです。
LFA-1を抑えるポリアミン 動脈硬化は老化の一種です。
実際、年をとるほどリンパ球のLFA-1は多いことがわかっています。
また、最近では、加齢によるLFA-1の増加が遺伝子(DNA)レベルで生じている事が報告されています。
では、実際にLFA-1を抑えるにはどうすればいいのでしょうか。

そこで今、注目されているのがポリアミンです。
ポリアミンとは、すべての生物(微生物、植物、動物)の細胞内でアミノ酸から合成される物質のことで、近年になって分かってきたことですが、細胞の増殖や生存に必要不可欠なものなのです。
以下、簡単にその効果を紹介します。
○制ガン効果 
○効エイズ効果 
○脳梗塞の抑制 
○効ストレス効果
○効アルツハイマー病 / パーキンソン病 
○効アレルギー効果
これだけではありません。
もっとも注目すべきは、これらに加えて、ポリアミンがLFA-1を抑えることがわかったのです。
ポリアミンは体内で作られますが、加齢とともにその量は低下します。
つまり、加齢とともに動脈硬化を促進するLFA-1は増加し、しかも、LFA-1を抑えるポリアミンは減少してしまうのです。
または、ポリアミンの減少によってLFA-1が増加するとも考えられます。
ポリアミンにはスペルミン、スペルミジン、プトレスシンの3種類がありますが、では、ポリアミンを補給するにはどうすればいいのでしょうか。
じつは、食品から補うことで不足したポリアミンを補うことができるのです。
ポリアミンは消化管(胃や大腸)からの吸収がとてもよいのです。

ポリアミンを経口投与した場合、
■スペルミンの23〜30%
■スペルミジンの32〜47%
■プトレスシンの33〜43%    
は、最初の1時間で吸収されるのです。
31名の被験者にポリアミンを多く含む納豆を1日3食食べてもらったところ、ポリアミンの1つで最も強力にLFA-1を抑制するスペルミンの血液中の濃度は、平均1.4倍、人によっては2倍近くまで高くなりました。
さらに、スペルミンの血中濃度の高い人では、リンパ球のLFA-1の数は減少していたのです。
つまり、ポリアミンを摂取すれば、血液中のポリアミン濃度は高くなります。
また、ポリアミン濃度が高いと免疫細胞のLFA-1は少なくなるのです。
たしかに加齢とともにポリアミン濃度は下がります。
しかし、ポリアミンを多く含む食品を摂ることで、血液中のポリアミン濃度は上昇します。
また、血液中のポリアミン濃度が高い人というのは、動脈硬化の主原因であるLFA-1が抑えられているのです。
酸素は、人間や生物が生きていくためには不可欠の物質で、呼吸によって体の中にとりこみ、エネルギーを燃やして生命を支えています。
ところが、酸素には、たいへんなマイナス面があり、体内に吸いこまれた総酸素量の2パーセント前後が、活性酸素と呼ばれる“悪玉酸素”に変化してしまうのです。
活性酸素の毒は、おもに、細胞や血管などの組織にとりついて酸化させ、破壊し、損傷を与えて、その機能を低下させるために、がんや動脈硬化、心臓病、細胞の老化などの大きな原因になってしまいます。 
人体には、もともと、この活性酸素に対する防御機構が備わっていますが、その働きには個人差がある上に、年をとるにしたがって衰えてしまうのです。 
ボケの原因のひとつも、この活性酸素による脳細胞のサビ、つまり、酸化にあるといわれ、いかにして防御能力の活性化をはかるかが、不老長寿を達成するためには重要です。
最近の研究によれば、糖尿病や心臓病、心筋梗塞、胃炎、動脈硬化など、すべての老化現象や病気の80%から90%は、活性酸素による細胞のサビが原因であることが明らかになっています。
人間は「生きるも酸素、患うのも酸素」であり、活性酵素は「万病のもと」なのです。
この悪玉酸素に対するもっとも有力な対抗手段は、抗酸化成分を豊富に含んでいるものをとることです。
緑茶のカテキンや緑黄野菜のカロチン、赤ワインのアントシアン、ゴマ油のセサミノールなどですが、大豆にも含まれています。
そのひとつが骨を丈夫にする成分でもあるイソフラボン。
さらに、アワの立つ成分であるサポニン、老化防止の成分といわれるビタミンE、ビタミンB類などが抗酸化成分です。
納豆をはじめとする「大豆入り食品」は、古来から日本人が慣れ親しんできた伝統食です。
大豆には、良質なタンパク質のほかに、繊維質も大量に含まれています。
大豆を丸ごと、消化吸収しやすい状態で食べることができる納豆は、大豆の栄養素のみならず、納豆菌が作り出す多様な酵素をも摂取することができます。 身体をつくる栄養素も、健康を維持する有効成分も豊富に含む「納豆」を見直すことは、私たちの食生活そのものを見直すことにもつながっています。
成人病という観点から納豆の特徴を分析すると、血管障害を改善する、骨粗鬆症を予防する、がんに有効、この3つを特筆すべき点としてあげることができます。
とくに最近注目を集めているのが、納豆には活性酸素を抑制する働きがあるということです。
大豆は、体内の過剰な活性酸素を抑制する物質として、イソフラボン、ビタミンEを含みますが、納豆にはさらにアデノシン・ウルシル・トリプトファン、カタラーゼなどの抗酸化物質が存在し、活性酸素を強力に抑えることができるのです。
このほか、納豆に含まれる成分を、成人病と対比してみると次のようになります。

ナットウキナーゼ→血栓を溶かすため、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞などの予防・治癒などに有効
サポニン→血管柔軟にして、動脈硬化、高血圧などに有効
水溶性ペプチド→血糖値を下げるため、糖尿病を改善
リノール酸→悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化や心臓病を予防する
イソフラボン→ホルモンの役目を果たし、骨粗鬆症を防止
ビタミンK2→骨を丈夫にし、骨粗鬆症を防止
セレン→抗がん作用

このところ、朝ごはんの重要性が注目されています。
脳の一日の活動のカギを握っているのが、朝ごはんだからです。
朝ごはんをとらない人は、交通事故率の高いことや、学生の場合でしたら、教室内での集中力が低いことなどが分かっています。
寝ている間に、脳のエネルギーは空っぽとなり、体のエネルギーも消耗されつくしていて、朝、目覚めた時には、余力は少なくなっています。
朝ごはんをしっかり食べる習慣こそ、頭脳力を向上させ、脳細胞の老化を防ぐ秘訣といってよいでしょう。
脳のエネルギー源になるのは、ブドウ糖だけです。
だから、朝ごはんの炭水化物が必要なのです。
炭水化物は、体の中でグリコーゲンとなり、脳細胞が活動するために要求するブドウ糖の原料となります。
朝の食事の場合、米でもパンでも大差はないように見えますが、タンパク質などの栄養面では、米の方(特に玄米)が優れています。
しかも、米には記憶力をよくする上で欠かせないレシチンも含まれているのです。
日本人は、江戸時代以来、朝ごはんに納豆をかけて食べる習慣を作ってきましたが、頭脳力を高める上では、非常に優れています。
そこで注目してほしいのが、卵入りの納豆かけごはんです。 脳の栄養学からいっても、理想的な朝ごはんなのです。鶏卵にも、納豆、米飯にもレシチンがたっぷりと含まれているからなのです。レシチンは脳をいきいきさせる成分なのです。
人間は年をとるにつれて、脳の中の神経伝達物質が減少していきますが、これが記憶力低下の一因と考えられています。
脳の若返りをはかるためにも、卵入り納豆かけごはんの朝食は、きわめて頭によい食事法なのです。
納豆の新しい効能として、このところ、脚光を浴びているのが、血栓を溶かして、心臓病や脳卒中、あるいはボケの予防にも役に立つという作用があります。
血栓というのは、血管の中にできてしまう血液のかたまりで、文字通り血管に栓をするかたちとなり、そこから先は血流がさまたげられたり、止められたりしてしまうわけですから、細胞は大きな打撃を受け、悪くすると死んでしまいます。
血栓が脳の血管の中で起これば脳梗塞、心臓の筋肉内で発生すれば、心筋梗塞などになるわけです。
脳の中の血管が詰まるなどして起こるのが、脳血管性のボケで、我が国のボケの60%前後が、このような血栓によるものとみられています。
この恐ろしい血栓を溶かす働きのある酵素が、納豆のネバネバに含まれていることが、倉敷芸術大学の須見洋行教授によって発見され、教授はこれを「ナットウキナーゼ」と名づけました。 
納豆を食べることによって、恐ろしい血栓の発生を防ぐことも、可能になったのです。
ナットウキナーゼの血栓溶解作用は強力で、心筋梗塞や脳梗塞などの発作で危険な状態になると、医者はウロキナーゼという血栓溶解剤を投与しますが、その際の一回分の量と同様の作用が、納豆100グラムで得られるそうです。
ネバネバに含まれているナットウキナーゼは、生きた酵素であり、70度以上の高温になると、活性力は失われてしまいますので、人肌くらいのご飯にかけて食べるのが理想的。
血栓は就寝中にできる場合が多く、夕食に納豆を食べれば、より効果的といってよいでしょう。
ただし、心臓病などで病院から抗凝固薬のワーフアリンを処方され、服用している方は、納豆を食べてよいかどうか医者に相談した方がよいといわれています。
納豆の原料である大豆は、「畑の肉」といわれるように血液や筋肉、内臓などの組織づくりに欠かせない良質なタンパク質を豊富に含んでいます。
納豆は、煮た大豆に納豆菌を植え付けて作ります。
この納豆菌には、化学反応を促進する「酵素」が大量に含まれているため、大豆のタンパク質や脂質などの身体に有用な成分を効率よく分解するのです。
そのため納豆はタンパク質の消化吸収率がよく、煮豆のままだと65%程度のものが、納豆に加工すると80%以上に吸収率が高まります。
ちなみに納豆100グラムに含まれるタンパク質は、約10グラム。
これは卵3個分、牛肉なら80グラム、豚カツ1枚(120グラム)に相当します。
しかも納豆は高タンパク食品でありながら、コレステロールがゼロで、これが同じ高タンパク食品である肉や魚との大きな違いでもあります。
納豆にはこのような良質なタンパク質のほかに、繊維質や、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなどが多量に含まれています。
また、人の身体を作るのに欠かせない栄養のほかに、納豆には薬のように働きかける機能性物質が、たくさん含有されていることが、研究によって次第に明らかになってきました。

機能性物質の中には、DNAを傷つけ疾病の原因となる「過剰な活性化酸素」の働きを抑える物質や、血管障害や骨粗鬆症などの成人病を予防・治癒する物質、脳の老化を防いだり記憶力を向上させたりする物質、大腸の悪玉菌を抑制して食中毒の予防・治癒に効果を発揮する物質など、健康維持に欠かせない成分が多彩に含まれています。
大豆という栄養豊富な材料と、納豆菌という有益な菌とが出会って生まれた「納豆」には、私たちの健康を守る大きなパワーが秘められているのです。
「サポニン」は、もともと大豆に含まれている成分で、「サポ」は「泡」とか「泡のたつもの」という意味で、水を加えると発泡する性質があります。
大豆を洗ったり、煮たりすると泡が出るのは、サポニンのためです。
泡立つことを「起泡性」と呼びますが、大豆を食べると、腸内でもその性格を発揮して、宿便を解消し、便通をよくして腸をきれいにし、大腸がんをはじめ、その他のがんや各種の病気を予防する上でも、役に立っているとみられています。
サポニンには、血管に付着したコレステロールや脂肪などを洗い流して、血管をきれいに掃除し動脈硬化を防ぐ働きもあることが分かっています。
また、体内の“腐った脂肪”と呼ばれる過酸化脂質を、セッケンのように、その汚れを落とす作用でも知られ、脂肪やコレステロールの掃除人ともいうべきサポニンは、脳や体の老化防止にとっても、たいへんに貴重です。

過酸化脂質は、体内に発生したサビのようなもので、年齢とともに心臓や脳など、いたるところにたまっていきます。これらは酸素の攻撃によっておこる酸化現象であり、老化現象といってよいでしょう。
動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病の原因にもなるだけに、納豆に多いサポニンは、それらの病気から健康を守ってくれる、強い味方といってもよいでしょう。 肥満防止や肩こりの解消にも、役立つことが判明していますが、最近ではエイズウイルスの増殖を抑える効果でも、注目されています。
納豆には、ほかの菌を殺す優れた抗菌作用、抗ウィルス作用があることが古くから知られていました。
医学博士・松村勉氏(京都帝大細菌学教室)の発表によると、腸チフスの保菌者にしたウサギに納豆菌を食べさせたところ、数日後には腸チフス菌がすっかり消えていたということでした。
また、下痢をした時には、ビオフェルミンなどの乳酸菌を飲み腐敗菌を退治して治療しますが、替わりに納豆菌を飲ませるとわずかな時間で腐敗菌が減少し、しかもその整調作用が乳酸菌より長続きするという結果も出ています。
納豆1グラム中には、およそ10億個といわれる納豆菌が存在し、その納豆菌が生産するさまざまな酵素も含まれています。

私たちが普段通りの分量の納豆を食べた場合、お腹の中には100万個程度の納豆菌が生息するものと考えられています。
この納豆菌の猛烈な繁殖力が、他の病原菌を駆逐してしまうのです。
納豆菌には、ジピコリン酸などの抗菌物質が含まれ、腸内病原菌の発育を抑制する作用があります。
ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などのほか、最近では、病原性大腸菌O-157に対しても強い抑制効果があることが判明しています。
カビや細菌から作られる抗生物質は、他の微生物の繁殖や存在を抑える物質として、近代医学の治療の中心的役割を果たしてきましたが、抗生物質はある菌に対しては有効でも、他の菌には効かないといった効果の特異性があります。
これに比べて納豆菌の抑制効果は非常に広範囲にわたり、しかも強力かつ副作用の心配がないという特徴を持っています。
さらに、乳酸菌などの善玉菌には手を出さず、ふだん腸の中にいないような菌に対して作用するわけですから、これほど人間の身体に優しい抗菌物質は見あたらないのではないでしょうか。
そのほか、昔から民間医療薬としても知られている高ミネラル健康食品としてはイチジクがあり、これはビタミン類やカルシウム・鉄分・灰分などのミネラルを多く含むアルカリ性食品です。
ミネラルは無機質のことで、ビタミンなどの栄養素の身体への吸収や生理機能に対して極めて重要な働きをします。

イチジクの主な栄養成分(可食部>100g中) カリウム(170mg)、食物繊維総量(1.9g) 主な効能
高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、便秘改善 カリウムは血圧を下げる効果があるので、高血圧や動脈硬化などの防止に役立つでしょう。ペクチン(食物繊維)が豊富に含まれ、腸の働きを活発にするため、便秘解消にも効果があります。
肉料理や油っこいもののデザートにすると消化を助けてくれる作用もあります。
ベルガプテン、プソラレン、フィシンなどの炎症を抑える成分が含まれており、喉の痛みを抑えたり、黄疸の治療にも有効です。

主成分は糖で、約15%含まれており、大部分は果糖とブドウ糖です。酸は少なく0.3%で主にクエン酸です。
果実の色素はアントシアン系シアニンで、果肉や葉から出る白色の乳液はゴム質とたんぱく質を含んでいますが、たんぱく質分解酵素フィシン、リパーゼ、アミラーゼもあり、消化作用を促進させるので胃弱を改善したり、二日酔いを改善する効果があります。

プソラレンという成分は、水洗いした葉を天日で乾燥させ煎じて空腹時に服用すると、血圧を下げる効果あります。
お風呂に入れると神経痛や痔にも効きます。
不老長寿の果物といわれるほど、実も葉も薬効と栄養価が高い果物です。
イチジクの果汁から抽出した抗ガン物質「ベストアルデヒド」はガンに効果的だと言われています。
血液をきれいにし、美容にも効果を発揮し、胃腸病にも効能があるといわれるイチジクは、食物繊維のペクチンを含んでいて、腸のはたらきを活発にするため、よく熟した実を1日に2〜3個食べれば便秘に効果があります。
ただし、未熟な実を食べると効果がないだけでなく、胃が荒れることになりますから注意しましょう。
イチジクの効能は赤ワインやブルーベリー、ザクロと同様に、脂肪酸などの酸化を防ぐ働きです。
それによって活性酸素の発生を抑え、動脈硬化の予防に役立ちます。
血液中の脂肪は コレステロール・リン脂質・中性脂肪(トリグリセライド)・遊離脂肪酸という4つの種類に分けられますが、この中でリン脂質とコレステロールは細胞を作る成分として使われ、中性脂肪と遊離脂肪酸はエネルギーとして利用されます。
食べ物から摂った脂肪や体内で合成された脂肪は、血液によって各組織に運ばれ利用されますが、コレステロール・中性脂肪・リン脂質の3つは疎水性のため、アポ蛋白という蛋白質と結びついて「リポ蛋白」という水に溶けやすい粒子になって血液中を流れています。
リポ蛋白は、比重の違いによって次の4つに分類されます。

カイロマイクロン 
超比重リポ蛋白(VLDL)
低比重リポ蛋白(LDL)
高比重リポ蛋白(HDL)

これらは下から上へ行くほど含まれる脂肪の量が多くなり、逆に重量は下へいくほど重くなります。
このリポ蛋白の中で、HDLを除いた3つのリポ蛋白は動脈硬化の促進に働きます。
リポ蛋白の中でもコレステロールを多く含むものは、HDLとLDLの2種類で、カイロマイクロンとVLDLは中性脂肪を多く含みます。
食べ過ぎや飲み過ぎが原因で血液中の中性脂肪値が高いと言われる人は、中性脂肪が高い状態が続くことで動脈硬化をはじめとする生活習慣病のリスクファクターを増やすことになるので、早い時期から正常に戻しておくことが必要です。
中性脂肪が高くなると、善玉コレステロール(HDLーコレステロール)の値が減ってきます。

高脂血症の診断基準
総コレステロール(TC) 220mg/dl以上
LDLコレステロール 140mg/dl以上
中性脂肪(TG) 150mg/dl以上
HDLコレステロール 40mg/dl未満

コレステロールの働き
コレステロールは私たちの体に100〜200gあり、細胞膜や神経組織の成分として重要な働きをしています。
また、胆汁酸になって脂肪の消化を助けたり、ホルモンやビタミンDの材料となったりします。
コレステロールは目の敵として見られやすいのですが、実は生命活動にとってなくてはならないものなのです。
日本人は、欧米人と比べると心臓病が少なく脳卒中が多いのですが、脳卒中はコレステロールが低い人がおこりやすいのです。
つまり、コレステロールは高すぎることも低すぎることもいけないのです。

食事療法のポイント
効果的な成分と働き
ムメフラール:血流改善効果により代謝を促進
テルペン:余分なコレステロールや中性脂肪を除去
有機ゲルマニウム:肝機能強化、脂質代謝促進
イノシトール:細胞成長促進に不可欠な「抗脂肪肝ビタミン」 コレステロールの多い食品を控える
血液中のコレステロールの1/3が食事から、残りの2/3が肝臓で合成されます。
食事からのコレステロールは一日300mg以下が望ましい値です。

卵・肉や魚介類の内臓など、動物性食品にはコレステロールが多く含まれています。
多量に、頻繁に摂らないようにしましょう。
しかし、コレステロールを恐れて控え過ぎてしまうと、体に必要な蛋白質がかえって不足してしまいます。
肉類は脂を控えるなど、工夫して摂るようにしましょう。

コレステロールの多い食品 100g中;mg 5訂食品成分表より

 卵黄    1400   たらこ(生) 350 
 するめ    980   いか(生)  210 
 いくら     480   うに      290 
 鶏卵     420   豚肉(レバー)250 
 鶏肉(肝臓) 370   バター    210 

卵類はコレステロールが多く含まれていますが、一日に一個くらいなら食べてもよいと言われています。
ただし 血液検査などでコレステロールがかなり高い人は、半分くらいにした方がよいでしょう。
肉類も比較的コレステロールが含まれている食品で(特に内臓)、脂肪も多くふくまれていますから、脂の少ないところを食べるようにしましょう。
イカやタコなどはコレステロールも多く含まれますが、「タウリン」という血中コレステロールを下げる働きを持つ成分もふくまれています。
一度にたくさん食べ過ぎないように注意すればよいでしょう。

調理方法によっても栄養成分は変化します
コレステロールや脂肪は熱で破壊されることはありませんが、茹でたり、蒸したり、網で焼いたりすることによって脂が抜けるので、調理の工夫をするといいでしょう。

肉・卵・乳製品など動物性の食品の中には、血液中の悪玉コレステロールを増やす飽和脂肪酸が多く含まれています。
一方、植物の油や種実類、魚の脂肪には、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす働きのある不飽和脂肪酸が多く含まれ含まれているのです。
動物性脂肪:植物性脂肪:魚の脂肪の割合を「4:5:1」にすることが、動脈硬化症の予防になると言われています。

食物繊維は、腸を通過するとき腸内のコレステロールや胆汁酸を一緒に吸着して、便と共に体外に排出してくれる働きをしてくれます。 
食物繊維の多く含まれる野菜類・いも類・大豆など豆類・海藻類・きのこ類・果物類などを適度に摂ることは、コレステロールを下げるために役立ちます。

植物油や・魚油・食物繊維以外にも下記のように血清コレステロールを低下させると言われるものがありますので、そういったものを摂るように心がけます。
椎茸<エリタデニン>
大豆・大豆製品(特に凍豆腐)<サポニン・オリゴ糖>
緑黄色野菜<クロロフィル>
ヒトエグサ(海藻ー緑藻類)海苔佃煮の原料・もずく<Uーフコイダン>

LDLーコレステロールの酸化を抑制させる物質と言われるβーカロチン・ビタミンE・ビタミンCを積極的に摂るようにしましよう。
これ以外にも、抗酸化物質には赤ワインやお茶に含まれる「ポリフェノール」や、お茶の「カテキン」ゴマの「ゴマリグナン」などがあります。
適度なアルコール摂取はコレステロールの低下がみられますが、飲み過ぎると逆効果です。

摂取エネルギーの摂り過ぎや肥満(特に内蔵脂肪型肥満)が原因で肝臓での脂肪合成が促進され、これらの脂肪が蛋白質と結合して血液中に流れ出ます。
それらの脂肪の中身はほとんど中性脂肪です。 
それに運動不足が重なると、血液中の中性脂肪は分解しにくい形になってしまいます。 
中性脂肪値は、総コレステロール値に比べて食事(エネルギーの摂り過ぎや、砂糖、果物の摂り過ぎ)や飲酒の影響を受けやすいので、中性脂肪(TG−トリグリセライド)が高いときには過度の飲酒や甘い物の摂りすぎに注意しましょう。
果物はビタミンCやミネラル・食物繊維が豊富な食品で適量は摂ることが望ましいのですが、果物に含まれる果糖も中性脂肪を増やしますので、食べ過ぎには注意が必要です。
適度なアルコールは中性脂肪を減らしますが、摂りすぎは上昇させますので、一日にビール中瓶一本、または日本酒一合、ウイスキーならシングル2杯程度の適量までに抑えるようにしましょう。