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Lycopersicon esculentum
tomato(英)
tomate(仏)
トマト(蕃茄) 旬の時期:6月~9月 ナス科の果実で一年草。原産地は南アメリカのペルーやエクアドル。日本には江戸時代に導入された記録があります。当時は「アカナス」と呼ばれ、鑑賞用として栽培されており、本格的に栽培されるようになったのは明治以降。一般の食卓で食され消費が拡大したのは戦後、1955年ごろからです。
ビタミンC、カロテン、カリウムを含む緑黄色野菜で、赤い色はカロチノイド系色素のリコピン。リコピンは活性酸素を抑制する働きがあり、ガンを予防する野菜として脚光を浴びています。カロチノイドは加熱しても分解されず、昼夜の温度差の大きい場所で栽培されたものほど、色が鮮やかになります。また、青い内に収穫され追熟されたものより、日光にあたって育ったトマトの方がビタミンCの含有量は豊富です。
生活習慣病のすべてに効果的で、シミやソバカスを予防し美肌を作り、酸味はクエン酸やりんご酸で、疲労物質の乳酸を取り除く働きがあります。
フランスでは「愛のりんご」、ドイツでは「天国のりんご」と呼ばれる人気のある食材です。 イタリアでは”黄金のりんご”とも。
コロンブスの時代には鑑賞用。
食用になったのは18世紀から。
酸味が消化を助ける
愛と黄金のりんご
16世紀にトマトがヨーロッパに伝わって以来、現在までに世界各地でさまざまな品種がつくられました。
栄養的にも実り豊かな野菜として広く料理に用いられ、世界でもっとも愛されている野菜です。フランスでの愛称も”愛のりんご”。イタリアでは”黄金のりんご”ともよばれます。
当時のトマトは黄色だったのでしょうか。
桃太郎
ミニキャロル
桃色系トマトの完熟品。現在いちばん多く出回っている。熟してもしっかりした果実で、果肉がくずれにくい品種として開発された。 甘くておいしい、ミニトマト。病気に強く家庭菜園でも手軽につくれる。
【トマトは雨がきらい】
トマトのふるさと南米のアンデス山脈は、きわめて雨の少ない地域で、これを反映してかトマトは雨が多いことをきらいます。寒い時期は温室やハウスの中でつくられていますが、最近では夏のトマトもビニールなどで雨よけをしてつくられることが多くなっています。
ローマ
永遠の都ローマにちなんで命名。アメリカ生まれで、地ばいづくりできる加工用の赤色品種。
【トマトはなぜ赤い】
トマトが赤いのはリコぺンという色素があるから。昼と夜の寒暖の差が大きいほど、赤色の鮮やかさが増します。
黄寿
珍しい黄色の大玉トマト。
【栽培原種に近いミニトマト】
トマトの野生種は、ほとんどが緑色で小さいものでした。メキシコで改良された栽培原種のチェリートマトは、現在のミニトマトの仲間に近いものでした。
【季節をこえたトマト】
かつて、トマトは夏が旬でしたが、今では年中出回るようになりました。
従来からの露地栽培のほかに、現在では夏以外の時期にはガラスやビニールなどで温室やハウスを作り、寒いときには暖房するなどトマトに適した環境を作り、これに合わせて品種や栽培方法も改良してきたためです。今ではトマトの生産の3分の2がビニールハウスなどで行われています。
イエローキャロル
おしゃれな食べ物として登場したミニトマト。食卓にいろどりを添える。
【トマト料理で腕が上がる】
ヨーロッパには「トマトの時期にはへたな料理はない」ということわざがあります。
食物の味をおいしくする要素の一つが、グルタミン酸というアミノ酸です。トマトにはほかの野菜にみられないほど多く含まれ、真っ赤に熟したものにはもっとも多く含まれています。
完熟トマトを二、三個加えてシチューを煮ると、味にこくが出ておいしくできます。
パルチェ
オレンジ系ミニトマト。まろやかな、特有の風味があり、ベータカロテンは赤いトマトの10倍以上。
世界と日本のトマト事情
生でおいしい桃色系
★トマトの品種には赤色系、桃色系などがあります。皮が黄色く厚くて丈夫なのが赤色系、薄くて無色透明なのが桃色系。
★ひと皮むけば果肉の色は同じです。
★赤色系は世界のほとんどの国でたべられていますが、日本ではジュースやケチャップなどの加工用に栽培されています。
★日本に初めて紹介されたトマトが、酸味と香りの強い赤色系のものであったためか、あまり好まれなかったのです。
★その後に入ってきたのが桃色系。トマト臭が弱く甘みもあったので、広く受け入れられ、今では桃色系が圧倒的。
★最近は熟してもしっかり実が締まり、流通段階でもくずれない完熟型トマトとして開発された”桃太郎”が大ヒットです。
★また、完熟ミニトマトも人気が出て、トマトは果物のようにデザート感覚で食べられるようになりました。
★一年中出回るトマトですが、冬と春は熊本、愛知などの温暖地から、初夏には千葉、茨城、栃木産が、真夏には福島や長野からの出荷が増えます。
トマトはアンデス高地から北方へチェリートマトとして広がり、メキシコでさらに改良され、現在の栽培種となる。
真っ赤なトマトは大空の下、のびのびとつくられる
真っ赤に熟して香りが強く、がぶりとかむとすっぱさが口中に広がる、そんなトマトがジュースやケチャップに大活躍。加工用に使われるのはみんな赤色系トマト。イタリア料理ではホールトマトもよくつかわれています。
加工用では日本でも海外でも、手のかからない無支柱の地ばいづくり。
のびのび育ちます。収穫されたトマトはすぐに工場へ運ばれ、加工へ。
トマトの七変化
形隠して味隠さず
かんづめのホールトマトはシチューに便利です。また、トマトを煮て裏ごしして濃縮したものが、トマトピューレ。
これにたまねぎや香辛料、食酢などを加えると、ケチャップです。またピューレをさらに煮詰めたものがトマトペーストです。あまり見かけませんが、トマトのパウダーもあります。トマトは七変化。
トマトと気づかぬうちに、おなかにおさまります。
ナポリの街角には、店先や家庭に乾燥したつるしトマトがあります。
最近では土を使わない水耕栽培も行われています。筑波の科学万博では1本のトマトの木から1万数千個も収穫する特殊な方法が紹介され、話題となりました。
温度や水分を調節したり時期をずらしたりして、一年中出荷できるようになっています。
トマトは病気にかかりやすく、ひび割れしやすいので、屋根をかけて雨や泥はねの害を防ぐ。雨の日の仕事も楽になるので、つくる人にとっても便利です。
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