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デンマークのある地域で採れるローズヒップには、他のローズヒップにはない免疫細胞に対する特殊作用があることが発見されました。
このことで思い出したのが、北海道の勇払原野でだけ採れるハスカップというブルーベリーに似た木の実です。
とても酸っぱく、色も形もとても似ていますが、ブルーベリーの何倍もアントシアニンが含まれているといわれています。
同種のものであっても、自生する場所によって、その効果効能のレベルには大きな違いがあります。
話を元に戻して、この特殊作用という話ですが、京都大学の坂口志文教授により特定された制御性T型細胞に与える影響が発見されました。
制御性T型細胞は、白血球をコントロールするというのです。
これを自己反応性リンパ球と呼んでいます。
白血球からこの細胞を取り除くと、関節リュウマチ、コウゲン病、感染症、癌などの病気を発症し、不思議なことにこれを戻すと、これらの病気は治ってしまいます。
デンマークの北部で採れるローズヒップにこの作用があることが、コペンハーゲン大学のヤンセン先生によって発見されました。
この自己反応性リンパ球は、誰にでもあるものですが、少なくなると白血球が暴れだして、自分の身体を痛めつけ、正常な量になれば白血球をコントロールして病気にならないようになります。
これは、人の体が持つ自然治癒力や抵抗力を食品によって回復させるという、最も安全で効果の高いものですが、この効果は、ほかの産地のローズヒップでは認められず、きのこ類よりもはるかに強いものであることが分かりました。
変形性関節症は、関節の軟部骨組織と周囲の組織に変性が起こって、痛みや硬直など機能障害を生じる慢性疾患です。
膝関節症や股関節症は加齢とともに多く発症するようになり、男性と比較して女性に多くみられます。
軟部骨組織を修復するとされるグルコサミンの他、ジンジャーやアボガド、大豆を用いた植物療法による症状の緩和がいわれていますが、主な治療はNSAIDs(非ステロイド系抗炎症剤)などを用いて痛みや硬直に対して直接的に対処するものであり、副作用が懸念されます。
免疫異常調整、自己反応性T細胞とB細胞は、自己免疫の病因による疾病に深く関係しています。
多発性硬化症、炎症性大腸炎、リウマチ、糖尿病の症状のある患者への研究において、デンマーク産ローズヒップ(以下ローズヒップと略)を治療に加えることにより、全身的な免疫改善が治療開始時から認められました。
免疫調整効果の作用の理解を深めるため、関係する各種白血球マーカーの発現やB、T細胞における細胞内サイトカイン生成を4-colourフローサイトメトリー法により調査し、ローズヒップによるアポトーシスの影響について分析したところ、細胞はローズヒップ入りの培地で培養された場合に著しい免疫調節の機能を発揮した事から、ローズヒップを加えた治療法が自己免疫の病因による疾病に対し、効果的な代替の治療法、自然派の薬となる事が期待されています。
ローズヒップにはビタミンCをはじめ、ビタミンE、ベータカロチン、 リコピンなど抗酸化作用を持つ成分が多く含まれており、ローズヒップ・ティー(バラの実から作った茶)により、活動性が20-25%改善し、関節症状を40%軽減したというドイツとデンマークからの報告がありました。
ローズヒップ(Rosa caninaの実)の種子と殻(外皮)を材料にした標準化パウダーのサプリメントを服用することにより、膝や股関節の変形性関節症の症状が改善されるかどうかについて、変形性膝関節症または股関節症の患者のうち、グルコサミンやコンドロイチン、そしてヒアルロン酸やグルココルチコイドといったサプリメントや医薬品を6週間以上用いていない患者について臨床実験したところ、ローズヒップの服用は3週間でプラシーボと比較して顕著に痛みを軽減し、痛みの軽減を自覚した患者の割合はプラシーボでの49%に対して82%と顕著に違いが現れました。
そして鎮痛薬の服用量も、ローズヒップの服用により顕著に少なくなりました。
不自由さ、硬直、総合的な苦痛についての結果は週間後では変化がありませんでしたが、3か月後には顕著に改善されました。
これらの結果により、ローズヒップの服用は、変形性関節症の症状を改善し、鎮痛薬の服用量の減少に繋がることが示唆されました。
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