ニラ

Chinese chive(英)
韮(和)  
旬:3~9月  
ユリ科
古くから栽培されていた野菜で、『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)と呼ばれ、原産は日本という説もあります。
江戸時代には薬草として利用され、今のように食材として食べられるようになったのは戦後からです。
強壮作用が強く、修行僧が口にすることが禁じられたとの話も残っています。
春から秋にかけて摘んでも摘んでも伸びてくることから、にんにくに次ぐスタミナ野菜と呼ばれています。
年間を通して出回っていますが、春先のものが一番勢いもよく、値段も安価です。
下痢や腹痛に効く野菜です。

成分
カロテン、ビタミンB1、B2、ビタミンC、ミネラル類が豊富な代表的な緑黄食野菜のひとつ。
特有なニオイは硫化アリル。

効能
カロテンが皮膚や粘膜を丈夫にし、風邪予防や美肌に有効。
カロテンには抗酸化作用があるので、ガン予防も期待できます。
ビタミンB1は疲労を回復し、硫化アリルの働きによりB1がさらに長く体内に留まるので疲労回復の力が持続しスタミナがつきます。
さらに硫化アリルは消化酵素の分泌を促すので、食欲を増進させます。

調理時のポイント!
・油を使った料理だとカロテンの吸収率がアップします。
・ 硫化アリルはビタミンB1の吸収を高め効力を持続させるので、B1の多い豚肉やレバーなどと炒め物にすると効果的です。
・ 硫化アリルは揮発性で水溶性。調理する時は水につけすぎず、加熱時間も短くすると薬効を生かせます。

保存のコツ!
日持ちのしない野菜なので、できるだけ早く使いましょう。残った時はぬれた新聞紙にくるんで冷蔵庫 に入れます。
切っても切ってもまた生えてくる
ユリ科の多年草。
強いにおいがうまみのもと。
中国料理に欠かせないスタミナ野菜

古くて新しい野菜
わが国のにら栽培の歴史は古く9~10世紀ころからといわれています。
北海道や東北などの寒い地方では、体が温まり精力がつく野菜として、古くから重宝がられていました。

丈夫でつくりやすく、刈り取った後の株から再び新葉が伸びて、年数回の収穫が可能。
戦前は家庭菜園での栽培が主で、あまり八百屋さんの店頭には並びませんでした。
現在では、強いにおいもあまりきらわれなくなって消費が伸びています。
北海道から沖縄まで全国的に栽培されるようになりました。

青にら
大葉種のグリーンベルトが一年中出回るが、11~4月がいちばんおいしい。

【ヨーロッパにはない野菜】
東アジアの各地に自生し、中国や東南アジアでは古代から栽培されています。
ところがヨーロッパでは現在でもほとんど栽培されていません。
日本では、古事記や日本書紀にも記述があり、万葉集には”久々美良”として登場。
このみらがなまって、にらとなったという説もあります。

【スタミナ野菜の秘密】
にらの強いにおいのもとは、ねぎやたまねぎと同じ硫化アリルという物質。
ビタミンB1の吸収を高めたり肉や魚の生臭みをやわらげる働きもあります。
豊富に含まれるカロテンとビタミンEは油と相性が良く、レバーなどとのいためものに向いています。

花にら
とう立ちした花茎を食べる。
シャリッとした歯ごたえの油いためがおいしい。
晩春と秋口が旬。

【にらの旬は冬から春】
冬から春にかけてのものは葉肉が厚く柔らかです。
出回っているものの大半は、葉幅が広く色も濃い”グリーンベルト”。
夏には暑さに強い細葉種も出回り、一年中手に入ります。
主な産地は栃木、高知などで、全国の出荷量の約6割をこの両県で占めています。
”テンダーポール”という花にら用の品種は、5月から10月にかけて次々に花のつく茎を伸ばします。
つぼみと茎を食用とします。

【上品な風味の黄にら】
高級な中国料理に使われる黄色いにらは、青にらと品種は同じ。
いったん収穫した後の株に、黒いビニールをかけて光をさえぎって育てる軟化栽培で、もやしのようにつくります。
岡山で栽培されています。

黄にら
別名にらもやし。
青にらと同じ品種を軟化栽培して黄色に育てる。
ほのかに甘く、香りは淡く上品。



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