ガラナ

脳のアンチエイジング・ガラナ
ペルー・バスティーダ地区診療所医師:エフレイン・マルコス・マルパルティーダ
アマゾンのナチュラルメディスン

「持続可能な環境づくり」という使命を抱き、医師の立場から「アルコイリス」(スペイン語で虹の意)というアマゾンでのナチュラルメディスン(生薬)の利用法を含む先住民族文化の保全・継承に関わるNPO活動に参加し、先住民の伝統医たちとの交流を通じ学んだことは、「健康」とは人間を構成し人間を取り巻くあらゆる要素とあらゆる力の調和的平衡状態に過ぎないとの基本認識と、体外環境と体内環境を循環するエネルギー交換(単なる生理的エネルギーだけでなくアルマ=魂レベルでのエネルギー交換も含む)の動的バランスが崩れたときに「病気」という相対的な症状が現れること、そして、その変化に対応する生理的基盤を再構築するために「自然治癒力」が内から発動するのだという考えです。

これは、アロパシー医学に慣れ親しんだ私にとって、それまで当然のこととして行っていた医療サービスの過剰と欠如を補い、適切なバランスをとるためのホリスティックなアプローチの原点となった考え方でもあります。
現在、ペルー、アマゾンの主要都市プカルパにある私の診療所では、個々の患者に合った食生活・運動・リラクゼーションを始めとするセルフケアにより自然治癒力が最大限に発揮される体内環境を整えることを指導し、加えて、自然治癒力が発動するトリガーとして、先住民が伝統的に利用してきた手近にある生薬を患者にすすめるようにしています。
そして、自然治癒力を解き放ち、発動する機会を与え、失われたバランスを取り戻そうとする際に、アマゾンの森が提供してくれるナチュラルメディスンは、きわめて重要な効力を発揮することを、数多くの医療経験を通じ確認して行く中で、いつしか、アマゾンの薬草研究は私にとって主要な関心事の一つとなりました。
ここでは、私が日常行う生薬処方の中で最も頻繁に用いるアマゾンのナチュラルメディスン、「ガラナ」について紹介します。

老化予防の万能薬
ガラナはアマゾン熱帯雨林のすべての生薬の中でも最もよく知られているものの一つです。
ブラジルでは、トロピカルフルーツや野菜との組み合わせで、日常的に摂取するナチュラルハーブとして広く愛されていますし、ペルーではガラナジュースが都市部を中心に普及しつつあります。
ガラナは主に脳の働きを活性化し、学習、記憶、感覚覚醒にまつわる生理作用をもたらすのが最大の特徴です。

主な作用としては、
①脳の老化予防
②学習能力の向上
③集中力の向上
④記憶力の向上
⑤ストレス耐久性の向上
⑥感覚の覚醒
⑦気分や行動の向上
が挙げられます。

ガラナはしばしば、「老化予防の万能薬」と呼ばれることがありますが、ガラナは加齢とともに現れる症状の中でも特に脳の衰えに対して有効な生薬といえます。
アマゾン地域で伝統的に利用されてきた実績を背景に、先進諸国でもガラナに関する科学的見地からの研究が進められてきました。
代表例としては、1989年~1990年にデンマーク、コペンハーゲンにある国立病院でネッタストローム博士により行われた2回の実験(ガラナとプラセボによる二重盲検と3ヶ月に渡る長期間通常服用実験)が知られています。
この実験では、ガラナ服用期間中、ストレス状況下では上昇することが知られている血中フェブリノーゲン値が有意に低下したことと、被験者のほとんどにおいて精力的な気分が増したという主観的な感覚が報告されています。
さらに、米国、リーディング・サイエンティフィック・サービス社が、多量のカフェイン、少量のカフェイン、プラセボ(食用でんぷん)とガラナとを比較し、注意力、目と手の整合性、眠気から集中力を持つに至るまでの段階的変化、対立から友好に至るまでの段階的変化について、被験者の気分と行動を4時間測定する実験を行っています。
その結果、ガラナは精神的に一貫して強く明確な効果が、また実際の活動でも確かに効果があったとの結論を導いています。
これに対しカフェインを多量に服用した場合では、精神的にも実際の活動の面からも効果を下げた例が報告されています。
この他にも、適切な食事やヘルスケアにガラナを補助的に組み合わせることにより、慢性疲労症候群治療のスピードアップに対し有効に作用する臨床例の報告が複数あります。

有効成分「ガラニン」
ガラナにはカフェインが含まれていますが、ガラナの有効性はカフェインの含有だけでは説明することが出来ません。
否、むしろガラナが人体においてカフェインと同様の働きをしないことがいくつもの実証実験により明らかにされています。
ガラナには多量のカフェインを始めとする興奮系アルカロイド成分が含有されているにもかかわらず、サポニンやタンニンを始めとする非アルカロイド系の成分がバランス調整役として作用するので、ガラナ種子全体を摂取することにより体内でゆっくりと溶出し作用が長時間持続します。
そして、イライラや常習性といったカフェインが持つ副作用がない点も注目に値します。
ガラナの有効性は、カフェイン単体よりももっと複雑でもっと奥深い相乗作用を示す「ガラニン」によるものと考えられます。

ガラナ料理を家庭で楽しむには、ガラナパウダーをそのまま食べるより、フルーツや野菜やスパイス類とブレンドすることで素材の甘みがひときわ引き立ち、とてもおいしくいただくことが出来ます。
ガラナをフレイバーにして、様々な食材と合わせてみて下さい。
日本でも以前は、炭酸水に割り込んだものを、「コアップガラナ」、および「ガラナエール」として販売していましたが、現在は、なぜか北海道限定販売となっています。 函館、苫小牧などの業者が製造販売しているようです。



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