|
日本なしには、ソルビトールが果肉200グラムあたりおよそ1.6グラム含まれており、果物の中でも特に多く含まれています。
ソルビトールは低カロリーであり、虫歯になりにくい糖質として知られています。
また、吸水作用があるため、便を柔らかくし、便の量を増やす作用とともに、便のpHを下げる働きがあるので、腸のぜん動運動を活溌にして、お通じを良くします。
さらに、日本なしには便秘に効果のある不溶性食物繊維が200グラム当たり1.4グラムと豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は、腸内細菌によっても分解されないので便のかさを増やす効果とともに、水分を保持する力が強いので便の水分を適正にして便を軟らかくする作用があるため、お通じを良くします。
なしに多く含まれている無機成分はカリウムであり、日本なしには200グラム中280ミリグラム、西洋なしでは同340ミリグラム含まれています。
一方、ナトリウムは日本なしで同4ミリグラム、西洋なしで同2ミリグラムと少ないため、ナトリウムとカリウムの比が低く、血圧を下げる作用があります。
西洋なしには、フラバノール、アントシアニン、フラボノールなどのポリフェノールが含まれています。
これらの物質には、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、ガンをはじめとして様々な疾病予防に効果があります。
なしは、慢性の咳、タン、息切れなどの症状を示す喘息、気管支炎、肺気腫などの慢性非特異的肺疾患に対して予防効果のあることが疫学調査から明らかとなっています。
一つの目安として一日四分の一個(70グラム)食べると、これらの病気の予防に効果があると考えられます。
また、日本なしの果肉を煮詰めたシロップはのどをなめらかにすることも知られています。
糖尿病の治療で、最も重要なのが食事療法です。
この際の留意点として、食後急激に血糖が上昇するような食べ方は避けるべきとされています。
どのような食品が食べた後の血糖値を上昇させやすいかの指標として、グリセミックインデックスがあります。
ブドウ糖、食パンのグリセミックインデックスはそれぞれ100,72であるのに対し、なしは36と食品の中でも最も低い部類に属しています。
なしも含め、果物は糖尿病の食事療法の上でも必須の食品で、一日80㌔カロリーが必要とされており、日本なしでは一日200グラム、西洋なしでは140グラムの摂取が求められています。
|