ブルーベリー

ブルーベリーがわが国に入ってきたのは1951年で、比較的新しい果物といえます。
近頃、日本では「眼にいい」ということでその機能性が注目され、栽培面積、消費量も急速に伸びています。
ブルーベリーの最大の特徴は、200グラム中に200~600ミリグラムとアントシアニンが非常に多く含まれていることです。
食物繊維も多く、200グラム中6~8グラムあり、生果では最も高いグループに属します。
人間の網膜には、ロドプシンという色素体があり、ロドプシンが光の刺激を脳に伝える役割を担っています。
ウサギを使った実験で、ブルーベリーエキスを投与するとロドプシンの再合成が活溌になることから、視覚機能がよく働くこと、夜間の視力が良くなること、視野が広がることの三つの効果が期待できると推測されます。
実際に、ブルーベリーエキスを投与すると「目の疲れ、肩こり、腰のこり」といった眼精疲労に見られる症状に対して、有意な改善効果を示すことが明らかになっています。

ブルーベリーエキスは、どちらかといえば医薬品的使い方ですが、ブルーベリー果実そのものの有効性も注目されています。
ブルーベリーのアントシアニンは抗酸化性に優れ、その強さは緑茶のカテキンやタマネギのケルセチンに匹敵するといわれています。
果実・野菜類の中で比較するとブルーベリーは抗酸化性のもっとも高いグループに属していることが明らかになっています。
また、実験によるとブルーベリーを摂取すると、老化にともなっておこる運動能力、平衡感覚、記憶力などの低下を抑制する効果があることが、推測されています。

北海道の勇払原野に自生するブルーベリーによく似た実で、「ハスカップ」というのがありますが、これには、ブルーベリーよりはるかに多くのアントシアニンが含まれていることがわかっています。
ただ、残念なことにこの地域に自生しているだけで、他では栽培もしていないので、なかなか手に入りにくいものです。
勇払原野は、樽前山の噴火により地表1m位は火山灰に覆われ、また、冬には吹きっさらしの厳しい寒さに見舞われる地域で、普通の木々や草花が育ちにくいところです。
このような厳しい環境に育つ植物の実には、人にとっては非常に健康に役立つものが含まれていることが多いものです。


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