マクロビオティックに生きる
心と身体と環境のバランスと健康にマクロビオティック!

主食と副食・その他の飲食

主食という存在があるのは日本の食事の特色でもありますが、これはとても合理的な食事の摂り方です。
主食によって、最も多く必要なエネルギー源を穀物から取り入れ、良質な血液を造ることが出来ます。
その他の栄養素は副食(おかず)で摂ることで、脂質や内臓脂肪化しやすい食物の量を少なく抑えることが出来ます。
この主食と副食のバランスと質を良くすることで健康維持が大変楽になり、太り過ぎも予防できます。
主食として優れているのは、玄米、麦、そば、きび、あわ、ひえなどの穀類です。
これら、元々バランスのよい栄養素が含まれた状態の穀類を摂るようにします。
特に、折角のビタミンやミネラルなどの栄養素を切り捨てないように、精米しない玄米の状態で食べることをお勧めします。
ただし、精製度合いの少ないものを摂るときは、残存農薬には充分気をつけなければなりません。
近年は、3年程度の無農薬や、狭い地域だけの無農薬田畑での作物程度では安心できないことが多いようです。
出来れば残留農薬の検査結果を表示してあるものの方が多少は安心できます。
玄米は、食べ慣れていない人には少し食べにくいかもしれませんが、よく噛締めて食べれば精製米より甘くておいしいものです。
また、7分搗き程度のものから始めてもよいですし、活性発芽玄米であればやわらかく炊けますから、初めての人でもおいしくいただけると思います。
従来、主食、副食として分けて食事をする習慣のなかった欧米でも昨今では考え直され、主食として米などの穀物を摂ろうとする人たちが急激に増えてきています。
ただし、製粉したうどんやスパゲティとして食べるより、粒々のままのご飯として食べるほうがはるかに身体には良いとされています。
そばの場合には、殻ごと石臼で挽いたものが良いようです。
石臼が良いとされているのは、石は挽くときに熱をもちにくいので、そばの栄養をそこなわず、風味も閉じ込めたままでおいしくいただけるからです。
これらは、マクロビオティックの調理法としてはしばしば言われることです。

日本の伝統的な食文化は、日本人の性格なのか実に細かな配慮がされていると思います。
もう一度古い日本のよさを振り返ってみるのも良いと思います。
副食には野菜、果物、肉、魚介など、実に様々なものがあり、その調理方法も数限りなくあります。
ただ、マクロビオティックでは、その食材が持つ栄養を残らず摂りこむために、茹でることを極力避けますが、料理によって茹でるほうがよい場合もあります。
特に、肉や魚などプリン体を多く含む食材を茹でたり煮たりしたときの汁、ラーメンなどのだし汁などは、摂り過ぎると痛風などの病気の原因になりますので気をつけなければなりません。
プリン体は遺伝子の一部ですので、基本的に含まれていない食材はありません。
また、栄養もその食材の部位によって違ったりしますので、出来るだけその全体を料理に使うようにします。
しかも一つの食材から多くの栄養を摂ることは不可能ですし、同じ栄養が含まれていても、食材によってヒトの身体に消化吸収のされ方が違いますので、1回の食事で出来るだけ多くの食材を使うようにします。
栄養素の含有量が多くても、一緒に食べるものによって、吸収されにくいものとされやすいものがあります。
したがって、その食べ合わせも考慮しなければなりません。
それは含有量の多少よりよほど重要なことです。
一昔前の栄養学では、栄養素の含有量のみを計算して「よし」としていましたが、現在ではその誤りは正されています。

肉類は、良質なタンパク質、ビタミンなどの栄養素を多く含んでいて、脳細胞や神経細胞の成長、発達に大きく貢献しますが、注意しないと脂肪や老廃物などの不要なものを体内にため込んでしまうことになります。
あまり、頻繁に摂ると、循環器(心臓、血管)や肝臓、腎臓などの大事な臓器を傷めることになりかねません。
しかし、主に肉類(特に豚肉や羊肉、青魚など)からしか摂れない栄養素もありますので、全く食べないというのもよくありません。
そこで肉類を取る時には、野菜や海藻をたっぷり摂ることを忘れてはなりません。
ビタミン、ミネラル、酵素などを同時に摂ることによって、肉のマイナス面を消すことが出来ます。
特に、ネギ類(ネギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクなど)、きのこ類、果物類(レモン、ユズ、スダチ、パイナップルなど)、イモ類、豆類などは大きな効果があります。
マクロビオティックで言うところの「陰陽の調和」にも適っています。
マクロビオティックでは、「肉類は摂ってはいけない」と指導することがありますが、それは動物性のタンパク質を摂りすぎた結果としての生活習慣病などを改善するときです。
しかも、それは非常に短い期間を指定します。
それ以外で動物性タンパク質を制限することは、マクロビオティックとしては間違いです。
正しいマクロビオティックでは、正式にそのようなことを指導することはありません。

水は、人体にとってなくてはならない最重要な成分です。水なしでは生命活動が出来ません。
ところが摂り方を間違えると有害になることもあります。
水は、1日の量を決めるのではなく、身体の欲求にしたがって飲むことが適量になるのです。
人それぞれの体質により、活動量により、気温、湿度、天候、時刻などの条件により変化するのです。
一律にすることは大きな間違いです。
これも一部のマクロビオティックで何リットル以下などと誤って伝えられているものです。
牛乳や乳製品は、摂り過ぎると脂肪を溜めることにもなりますので、適量を摂るようにします。
また、加工したものは、特によく注意して選ばなければなりませんが、自然に近い方法で発酵させたり殺菌したりしたものであればいいでしょう。
「牛乳は飲んではいけない」とうのは、マクロビオティックとは別の考え方に基づくものであり、栄養学的にも正しいとは言いがたいものです。

果物はビタミンや有効成分が豊富に含まれていますが、摂り過ぎると身体を冷やしたり内臓下垂などの障害につながったりすることがあります。
旬の果物で農薬など最小限使用のものを選ぶようにします。
輸入果物は大量の農薬が使用してありますので、できるだけ避けたほうが無難ですが、ポストハーベストを行わない地域もありますし、海外でしか取れない果物の中に、健康のためにすばらしい効能を持ったものも多くありますので一概には言えません。
間食は食の楽しみの一つで、色々なおいしいものを食べながら人とのコミュニケーションの場を盛り上げることができます。
しかしながら、間食で食べるものは濃厚で高カロリーのもの(卵、牛乳、油、砂糖など、が多く入っているもの)が多くなりがちです。
これらの食材は、注意しないと臓器に負担を与え、内臓脂肪や老廃物を増やす元になるものです。
また、活性酸素を増やして、慢性病や老化の原因になりますので、量や回数を控えめにする方が無難です。
特にマクロビオティックの料理法では、炒め物やてんぷらなど、油を使用した料理が比較的多いですが、油脂は糖分と一緒に摂ると体内で酸化しやすく、また体内脂肪として皮下や内臓や血管内に溜まりやすい性質を持っています。
そういったことからも、油と砂糖を同時に大量に取り込むことになるお菓子類には注意が必要で、出来る限り糖分の少ないもの、油分の少ないもの、あるいはお菓子そのものの摂取量を控えるようにしたほうがよいです。
老化を防ぐホルモンは、就寝中の熟睡時と、空腹時に分泌されます。
ということは、絶え間なく食事をしたり、頻繁に間食したり、というような人は老化が勢い良く進んでいくことになります。
やはり、間食は控えめにして、その内容も、芋類、ナッツ、ドライフルーツ、せんべい類など、出来るだけ低カロリーや、体内で処理されやすいものにすることです。