いちじく(無花果)

クワ科イチジク属の落葉高木
原産地:アラビア半島南部、地中海沿岸地方
シーズン:8月~10月頃
学名:Ficus carica
別名は蓬莱柿(ほうらいし)、南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)など

「無花果」の当て字は花を咲かせずに実をつけることからきました。
実際には外から見えないだけで花嚢の内部に小さな花をつけています。

中世ペルシャ語のアンジールを中国語に「映日」と当て字し「果」を補足したもので、日本ではこれを「えいじつか」と読み、転じて「いちじく」と呼ばれるようになったとする説がある一方で、果実が一ヶ月で熟すから、または、一日一果実ずつ熟すからという「一熟(いちじゅく)」から転じて「いちじく」と呼ばれるようになったとする説もあります。
雌雄異花であるが同一の花嚢に両方の花をつけますが、栽培品種には雄花がないものもあります。
果実は秋に熟すと濃い紫色になり、食用とする部分は果肉ではなく花托(かたく)と呼ばれる部分です。

食品添加物
イチジクの樹液に含まれるフィシンは、日本の既存食品添加物として古くから使用が認められています。

栄養
果実には果糖、ブドウ糖、たんぱく質、ビタミン類、カリウム、鉄分、灰分、カルシウム、ペクチン、クエン酸、プソラレンなどが含まれ、食物繊維は、不溶性と水溶性の両方が豊富に含まれています。
主成分は糖質で、水分が多く、たんぱく質分解酵素(フィシン)を多く含んでいます。

漢方薬、民間医療薬 、効能
熟した果実、葉を乾燥したものは、それぞれ無花果(ムカカ)、無花果葉(ムカカヨウ)といい生薬として用いられます。
古来より不老長寿の薬として重宝され、民間薬としては、果実を干したものは便秘薬に、また乳汁は痔や疣(いぼ)に塗布したり、駆虫薬として内服したりしました。
ペクチンなどの食物繊維は腸の働きを活発にし消化を助け、果肉や葉から出る白色の乳液にはたんぱく質分解酵素フィシン、リパーゼ、アミラーゼもあり、消化作用を促進させるので胃腸の働きを助ける効果があり、プソラレンは血圧を下げる効果があります。    


選び方
・果肉が柔らかいもの
・果肉がみずみずしいもの
・果皮が赤みを帯び、よく熟したもの

主な食べ方
・果皮をむき、レモン汁を少々かけて生で。
・ジャムにしたり、そのまま砂糖で煮たり、ワイン煮やシロップ漬けで。
・フィシンが多く含まれているので、サラダにして肉料理と一緒に、あるいはデザートにして消化の助けに。
・干したものはケーキなどのお菓子に。



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